ナノクリスタルコート

ナノクリスタルコート とは

はじめに

ニコンが開発し、最近のニッコールのそれなりの値段のするレンズには、ほぼほぼ付いている <N> のシンボルマーク。今回は、これについてのお話です。

ナノクリスタルコートとは

2006年3月14日にNikon 単焦点マイクロレンズ AF-S VR Micro Nikkor 105mm f/2.8 G IF-ED フルサイズ対応を皮切りに、ニコンがフィルムカメラからデジタルカメラに移行していく過程で撮像素子においての光の反射の問題に向き合っていく中で、編み出した技術をレンズに応用したものとされています。レンズの多くはガラスでこのガラスをいくつも重ね合わせることで収差を無くし像を作っています。そこで、問題になってくるのがガラスの反射や減光で、これを低減させるにはコーティングするしかありません。この技術は昔から使われてきた技術だったんですが、ナノクリスタルコートはナノ単位の粒子を用い、従来の多層膜の密としたものではなく、あえて粒子と粒子の間に隙間を開けることによって光が通過しやすくしているといものです。

主にどんな時に効果があるのか

主に、逆光下での撮影に効果があるとされており、フレアやゴーストが発生しにくい上、斜めからの入射光に対しても大幅に発生を抑えられています。写真を撮ってると逆光下の撮影は必ず出てきます。なので、できれば、購入時は<N>のマークを目印に探す事も良いかもしれませんね。2択だったら迷わずナノクリスタルコートが付いている方が断然良い選択だと思います。

参考:http://www.nikon.co.jp/profile/technology/life/imaging/nano/index.htm

従来の多層膜と違い隙間のある層にし、通光性を改善

ナノクリ1

image via http://www.nikon.co.jp/profile/technology/life/imaging/nano/index.htm

これにより光が通過しやすくしているそうです。

従来のコーティングとの違い

ゴーストの加減

  ナノクリ2 ナノクリ3

image via http://www.nikon.co.jp/profile/technology/life/imaging/nano/index.htm

(左) ナノクリスタルコート  (右) 従来のコーティング

光の入射角の違い

ナノクリ5

image via http://www.nikon-image.com/products/lens/about/technology.html

透過度の違い

ナノクリ7

image via http://www.nikon-image.com/products/lens/about/technology.html

(左) 従来のコーティング (中) ニコンインテグレーテッドコーティング (右) ナノクリスタルコート

 

そもそも、フレアやゴーストって何?

レンズの逃れられない運命の一つ。レンズの構成上画質低下の要因を含んでいて、いいレンズとは、こうゆう画質低下現象が少ない事も考慮されます。その中の一つがフレアやゴーストといった現象。ゴーストっていうのはフレアの一種です。ゴーストの方が分かりやすく写真上に丸い光が映ってしまう現象。フレアは全体的に白っぽくなりぼやけた写真になること。

 

参考:http://av.jpn.support.panasonic.com/support/dsc/knowhow/knowhow15.html

シンボルマーク

ナノクリスタルコート (1)

このマークが付いているだけでなにかいい絵が撮れそうな雰囲気が出ています。

ナノクリスタルコート (2)

ナノクリスタルコート (3)

ナノクリスタルコート (4)

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