Apple Special Event ( 2015.9.10 )

Apple Special Event ( 2015.9.10 )

はじめに

先日、9月10日に行われた Appleのスペシャルイベント。iPhone6s・6s plus に新Apple TV ( 第4世代 )に、iPad Pro、iPad mini4、Apple Watch HERMESに新バンドが発表されました。そして、OSもiOS9にtvOS、watchOS、OS X El Capitanも発表されています。iOS・watchOS は日本時間17日未明にもローンチされるのでこれらについて、まとめてみます。

iPhone6s ・ 6s plus

iPhone6s

まず突筆すべきは、3D Touch。と、新色のローズゴールドモデルが追加されたことでしょうか。そして、iSightカメラ ( 背面カメラ )が向上しました。

3D Touchとは、MacBookのトラックパッドのiPhone版でしょう。感圧センサー内蔵し、所謂 Force Touchが使えます。これにより、新しい「 Peek 」や「Pop」と呼ばれるジェスチャーが使える様になり階層的な動作が可能になります。

ローズゴールドが仲間入りしています。女性に人気が出そうな綺麗な色です。

カメラは、iSightカメラが800万画素から1200万画素に。FaceTimeカメラは120万画素から500万画素にアップしています。そして、4K動画撮影も可能になりました。

外観は、感圧センサーの搭載等で大体各 2mmづつ程大きくなっています。重さも129gから143gと14g重くなっています。しかし、バッテリー容量は1810mAhから1715mAhに少なくなっています。なのに、後述べするiOS9のおかげで、約1時間分程度の省電力性向上となっています。強度も7000系のアルミニウム合金を採用し、iPhone6の時に散々言われた「折れる」問題に対処してきました。iPhone6 のおよそ2倍の強度を誇るようです。

上記以外にも、プロセサはA8からA9に。今回はメモリも一新され 1GBからまだ ( 2015年9月15日現在 ) 発売されていないため確定ではありませんが2GBといわれています。プロセッサーやOSの改良を含めて70%程度速くなると言われています。通信速度も、2倍速くなっています。

発売日

2015年9月25日

URL

http://www.apple.com/jp/iphone/

Apple TV

AppleTV4

ようやく出てきた、Apple TVの4世代機。従来のA5プロセッサからA8へアップ。IEEE802.acをサポートし、リモコンもBluetoothは 4.0をサポート。メモリは512MBから2GB。ドルビーデジタル 5.1chから 7.1chへアップ。専用のリモコンは「 Siri Remote 」採用のタッチサーフェス。使い勝手は良くなり微妙な操作も可能になっています。そして、MetalグラフィックAPI対応の tvOSを採用し AppStoreからアプリを導入することが出来る様になりました。

発売日

2015年10月後半予定

価格

32GB:約 18,000円

64GB:約 24,000円

URL

http://www.apple.com/jp/tv/

iPad Pro

iPad pro

iPad Air よりも8割弱程度大きい、12.9inchのiPad。MicrosoftのSurface Pro に対抗した様なタブレット端末。がいよいよ発表されました。新企画の端末なので、比較はできませんがプロセッサはA9X。メモリは4GB。ストレージは32GBと128GB。プロセッサはそこらのPCに搭載されているプロセッサと同等かへたしたらそれ以上の性能を有しています。128GBモデルでも重さは、723gと性能・有用性もSurface Proを上回ってきました。でも、Surface Pro とは違い、OSはiOSであくまでタブレット端末という事。オプションでキボードカバー「 Smart Keyboard 」や、Apple初となるジョブズが生きていたらなかったであろうスタイラスペン「 Apple Pencil 」も発表されました。Adobeの「Digital Pen」の様なものでしょうか。位置・筆圧・傾きを検知します。既存の iPadなどに使用できるかはまだわかりませんがスタイラスペン派の方々にとってはよくぞ出してくれたといったところでしょうか。10月には Surface Pro 4 の発売が予定されていますが、この市場がどうなるかが面白くはなりました。

発売日

2015年11月

URL

http://www.apple.com/jp/ipad-pro/

 

iPad mini 4

mini4

前回のマイナーチェンジでは、残念な結果となった iPad miniだったのですが、今回はしっかりとアップグレードされてきました。プロセッサはA7からA8へアップし、iSightカメラは500万画素から800万画素へアップされています。そして、IEEE802.acに対応しBluetoothは4.2に対応しています。

発売日

2015年9月20日

URL

http://www.apple.com/jp/ipad-mini-4/

iOS 9

iOS9

「 MetalグラフィックAPI 」を最大限に活用できるようにし、CPUやGPUを効率良く使用できるようになり全体的なパフォーマンスが向上しています。グラフィックスは滑らかにアプリケーションの起動や切替は格段に速く、ウェブページやPDFビュー時のレンダリングの向上、iPadのマルチタスキングの向上などが行われています。さらにこれを含め、OSレベルやシステムレベル全体で改善を行いバッテリー駆動時間も約1時間長く持つ計算で、画面を下にして置いておくとiPhoneが認識し通知などを画面に表示しない様になるなど新しい省電力モードもバッテリー駆動時間向上に寄与している様です。また、セキュリティも向上し、今まで4桁だったパスワードが6桁に。Touch IDを使用していると気付きにくいがTouch IDを使用していれば4桁も6桁でも入力の手間は変わらなくセキュリティを強化できるので素晴らしいですよね。そして、Apple ID も強化され、2ファクタ認証が始まります。これは、Googleなどでよく見かける2段階認証と概念は同じで、一度設定すると、ログイン時にiPhoneでBluetooth接続するときみたいに端末に表示されるパスワード入力するというもの。これらによるセキュリティが向上しています。

また、Siriを含め、iOS9は賢くなっています。「 先を読む 」という様な、説明しづらい機能ですが、ヘッドフォンを接続すればさっきまで聞いていた音楽を。登録していない知らない番号から電話がかかってきても、なにか過去にメールなどを受けていたら、表示してくれたり。今聞きたい音楽を提案してくれたり。など、言うなれば「 今までがアシスタントなら、今回は長年連れ添った妻 」みたいな感じでしょうか。

新機能としては、今までほとんど使っていなかった「メモ」が進化します。地図を貼ったり、画像を貼れる用になったり。チェックリストを作ったり。手書きでスケッチもできる様になります。

「 マップ 」も進化します。経路表示ができる様になりました。あらかじめプランを作っておきそれを、iPhoneやApple Watchでみながら移動するなんてことが可能になります。

そして、iPadでの「 マルチタスキング 」。Slide Overや、Split View、ピクチャ・イン・ピクチャを用いて2画面で作業効率を捗らせることができます。

今回は、機能面の拡充が主。でもそれがとても好感が持てます。また、他の有用なアプリケーションのいいところを取り込んで、Apple 純正アプリで完結させるという意図も垣間見え、非常にいいです。アップグレードパッケージも非常に軽く、上記の様にシステムの大幅な改善が図られ、メモリの関係でよく落ちていたiOS 8ですが、今回は期待できるOSになりそうです。

ローンチ

日本時間 9月17日未明

URL

http://www.apple.com/jp/ios/

OS X El Capitan

OSX elcapitan

前回に続き、ヨセミテ系の名称。ヨセミテ国立公園の中の一枚岩の名称からとったものだと思われます。これに意図されているかは定かではありませんが、あくまでYosemiteの中のという意味で、Yosemiteの純然な進化Ver. ということではないでしょうか。まず何と言っても、パフォーマンスが大きく改善されているようで、アプリケーションの切替は、以前の約2倍高速化され、起動も約1.4倍速くなっています。メール表示が2倍高速化され、PDFを開くのは4倍高速化としています。また、Macでも「 MetalグラフィックAPI 」を利用できるようにし、システムレベルで効率を約40%向上しているとしています。なので、かなり体感的にはスムーズな感覚がありそうです。そして、iOS 9 と同じくMacでも2つのアプリケーションを並べて表示できる「 Split View  」モードが使えるようになります。

新機能として、iOSではお馴染みであった純正メール上でスワイプでアーカイブや既読・未読の操作が可能になります。また、新しいフォントも増え、フルスクリーン時も複数のメールをタブ化できる様になるようです。

そして、Spotlightが進化します。かなり曖昧な検索でも対応できるようになるようです。また、ブラウザを開かなくても検索結果が出てくるなどかなり使える機能になってきます。

Mission Controlも進化します。今までは、同じアプリケーションは、重なって表示されていましたが今回から全て平面上表示されるようになります。

Safariが少し使いやすくなります。今回は、Google Cromeのパクリですが、新機能が2点追加されます。タブの固定化と音がなっているタブの見分けがしやすくなるという2点。

また、マウスやトラックパッドを左右に揺らすとマウスポイントがデカくなるという地味だけどかなり使える機能も追加されています。

ローンチ

10月1日

URL

https://www.apple.com/jp/osx/elcapitan-preview/

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