アップルが、2018年10月〜12月の決算である、2019年度第1四半期の決算を発表。
事前にアップルは予想見込みを下方修正し、890億ドル程度から840億ドルとしていたが、ほぼ予想通り結果となった。
事前の下方修正により「 アップルショック 」と呼ばれた株の下落が起きており、
今回はその織り込み済みで大きな下落もなくむしろ安心感から値を上げている。
売上高は843億ドル!日本円で 約 9兆1908億4965万円!
純利益が199億ドル!日本円で 約 2兆1696億円!
これでも、売上高は前年同期比 4.5%減。
純利益も 0.5%減。
売上高が前年同期比で減少するのは、9四半期ぶりのことになる。
Apple Reports First Quarter Results
これは、iPhoneの売り上げ減が大きく影響しているとされ、前年同期比で 15%も減少。
特に中国の販売減が大きいとされている。米中貿易摩擦の影響と中国経済の減速から、
iPhoneの売り上げで2位の中国は 27%の販売減。
iPhoneの売り上げ1位の日本でも、キャリアの補助の減少や為替の変動が影響し 5%減となっている。
iPhone以外の売上高はいずれも増加していて、
Macで 8%増。iPadで 16%増。
Apple Watch Series 4などウェアラブル端末や、アクセサリ関係で 33%増。
その他App Storeなどサービス関連で 19%増。
iPhoneだけが減少したかたちとなった。
為替の影響に関しては、変動幅の相殺としてアメリカ以外の一部地域で価格を下げて対応し、日本の様なキャリアの補助の撤廃問題に関しては、Apple GiveBack 下取りプログラムなどを通じた対策を行うとしている。
ただ、iPhoneの売上高減少はアップルの高級路線が影響しているという見方もあり、
アップル ティム・クックCEOも「 iPhoneXS 」「 iPhoneXS MAX 」「 iPhoneXR 」の価格に関して
アメリカ国内においては売れ行きに影響を及ぼす様な要因にはなっていないが新興国においては価格が高いということが影響していると認識している上で、iPhoneの買い替え需要が低下していて使用期間が長くなってきていることも認識し価格が高いが高級路線の製品を提供していくことがユーザーにとっても最良の選択だともコメント。
このコメントを踏まえ、
現にアメリカでも日本でも始まっている iPhoneXRをはじめとした端末の値下げやセールで値下げを行い、
iPhoneの販売路線はあくまで高級路線とし、2019年も高級モデルとし、3モデルラインナップは予想通り変わらない。
日本だけでなく新興国のiPhoneの販売が落ち込んでいる事に対し価格が影響していると述べた事から、やはり低価格のモデルの存在が必要で、いまだ人気の「 iPhoneSE 」の様なモデルが今後リリースされ、その後継機種とされる「 iPhoneSE2 (仮) 」も持ちやすいサイズ感や価格を維持しながら、FaceIDなどある程度の新しい機能を取込み長く使える低価格モデルとして今後発表される可能性は高い。