Canon 「EOS R」。Nikon Z 7、Z 6 と比較。フルサイズミラーレス戦国時代。
Nikonが初のフルサイズミラーレスが8月23日に発表され、13日後の9月5日に噂されていたCanonの初フルサイズミラーレスもついに発売されました。私は、フィルムカメラ時代からNikonを使っていたので必然的にずぅーっとNikonなんでCanonはあまり興味ないしどちらかというと全然関係ないけど勝手にライバル意識を持ってたりするのですが、ライバルだからこそ、Nikonの初のミラーレスとCanonの初のミラーレスの比較。
日本のみならず世界でのカメラ2第巨頭がどの様にフルサイズミラーレスを作ってきたかも興味があり、今まで独壇場だったSonyのαシリーズをどう追従するのかもおもしろいところ。Sonyのα7RⅢとの比較も同時に見てみたい。
そして、今後もPanasonicも9月25日にフルサイズミラーレスを発表するという話もあるし、Sonyも間違いなく、α7SⅢを出してくる。こうなってくるともうほぼ時代はミラーレスの時代。今年は、ミラーレス時代の幕開けで同時に、今はフルサイズミラーレス戦国時代。どのカメラが天下を取るのか見もの。
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今回発表された、Canon「EOS R」は9月12日予約開始で、10月下旬発売予定となっています。Nikonの「Z 7」が9月下旬、「Z 6」11月下旬となっていて、価格は 23万7000円程度となっていて実勢価格は20万を切る値段で発売されそうということ。
スペックは、完全にNikonの「Z シリーズ」を意識して寄せた作りになっていて且つSonyのαシリーズとでちょうど中間あたりのスペックで落とし所を探ってきたようなスペックになっている。ここら辺のスペックとNikonの発表を見て発表するタイミングとNikonより先に発売するというCanonらしいやり方がとことん見えた印象。そして、さらにCanonらしいなと思うのが、専用のレンズラインナップ。今回発表されたレンズは4本で、「 RFレンズ RF24-105mm F4L IS USM 」、「RFレンズ RF28-70mm F2L USM 」、「 RFレンズ RF50mm F1.2L USM 」、「 RFレンズ RF35mm F1.8 マクロ IS STM 」。中でも、「RFレンズ RF28-70mm F2L USM 」ってやばいなと思う。Nikonユーザーからしても羨ましい。このレンズを使いたいがために「EOS R」を買うって人も出てきそうなくらいいいレンズだと思う。ただ、値段も40万近くするらしいけど凄い数値…。これこそ大口径化とショートフランジバックの賜物と言えるレンズ。
それに「 RFレンズ RF50mm F1.2L USM 」、「 RFレンズ RF35mm F1.8 マクロ IS STM 」もNikonの「 NIKKOR Z 50mm f/1.8 S 」と比べてf値が1.2と2段明るいものを出してきて、「NIKKOR Z 35mm f/1.8 S 」と比べてマクロを用意してくるあたりもうまいなぁと思う。Nikonもすこし見習って貰いたいくらい Canonはこうゆうマーケティング能力が高い。
“” title=”Canonのフルサイズミラーレスの仕様事前予想との相違”]
2,800万画素(3,170万画素)相当のフルサイズセンサーボディ内5軸手ぶれ補正
(なし(レンズに依存 [デュアルセンシングISに対応し、最大5段分の手ぶれ補正]))- コマ速
10コマ/秒(5コマ/秒) - デュアルピクセルAF
- 瞳AF
- 4K 30fps
- 1080p 60fps
- 価格は、20万円前後
Nikon「 Z 7 」、Nikon「 Z 6 」、Canon「 EOS R 」、Sony「α7Ⅲ」の比較
今のフルサイズミラーレスの主力製品を比較をしてみます。
EOS Rも、新生マウント「RFマウント」を搭載してきました。内径は54mmとNikonのZマウントと同じ様な大きさになり大型化。フランジバックは、20mm。フランジバックに関してはEOS Kiss Mが18mmだったので逆に少し深くなった形。EOS Mで光学的に何かしらの利点が見出されたのか、強度的なものなのかはわかりません。
Nikonと違い1機種のみの発表であった。そして意外だったのが、ボディ内手ぶれ補正搭載されていなかった事。レンズ内デュアルセンシングISに対応しているとし5段分の手ぶれ補正をする事はできるとしていますが、これがどこまで使えるものなのかが気になるところではあり、Nikon同様シングルスロット。SDカード仕様。
良いとことしては、やっぱりCanonのデュアルピクセルAF。AF速度は 0.05秒。AFポイントは桁が違って最大 5,655点。さらに、低照度AFの性能が -6.0EVとかなり暗いところでも正確なピント合わせができるとされています。あとは、バリアングル。これは、フルサイズミラーレスでは今のところCanonだけなので必要な人にとっては大きいものではないかなと思います。マルチファンクションキーとコントロールリング、フレキシブルAEが搭載されたことが大きな変化かなと思う。
ほぼほぼ、NikonのZシリーズを意識したところはあり、そこにCanonの独自センサーを作れる利点とそれによる得意とするAFを出してきた感じで、ただどこか本気ではない様な気もする…。そんな印象でした。
ただ、レンズの出し方がうまかった、Nikonが 「NIKKOR Z 24-70mm f/4 S」というF値が4のレンズに対して、なんで F値2.8から出さないのかってところで、「 RFレンズ RF24-105mm F4L IS USM 」あるけど「RFレンズ RF28-70mm F2L USM 」というF値2.8どころか F値2 のレンズを出してきた。そして、50mm単焦点もF値1.2の「 RFレンズ RF50mm F1.2L USM 」、35mm単焦点も「 RFレンズ RF35mm F1.8 マクロ IS STM 」とF値 1.8だけどマクロ機能がありますって出してきた。ここら辺が後出しでいかにも欲しいやつを持ってくるあたりがCanon。ただ、高いけどね。アダプタに関しても、アダプタ自体にもコントロールリングが付いているモデルもあり種類も多くいい印象。
Canonも新たにフルサイズミラーレスに参入してきて、あらためてNikonのZシリーズを考えてみるとやはり、カメラという機械で考えるとやはりNikonが優れているような気がしていて、触ってないけど写真や数値だけ見てもファインダー倍率にしかり、小さいところだけどマウントの爪もFTZとか小さいミラーレスのボディに長玉とかつけても大丈夫なように 4つになっていたり。こうゆう数値上で見えないものは、機械として大事なとこでNikonの信頼の置けるところかな。
そして、Nikonの Zシリーズが発表された時にはすでに制作してあったからなんでしょうが、シングルスロット。で撮影可能枚数なんかも350枚くらいで同じくらいで α7Ⅲとかには追いつけていなかった。
α7Ⅲに関しては、時期的にスペックが劣るのはしょうがないしα7SⅢを出してくるだろうからスペック上はすぐ差は無くなるんでしょうが、ただマウントを考えるとレンズの事を考えると今後今までの様な独壇場ではなくなる。
なので、「EOS R」と「Nikon Z 6」・「α7Ⅲ」と比べると3者3様で、一番いいのはどれ?ってなると、どれもいいところはあるしイケてないところもある。だから、心機一転ミラーレスは一眼と違う他社マウントへ以降するも良し、ただどこも最初はレンズも少ないし今のところは今までのレンズ資産を活かせる選択をしたらいいのかなと思う。
今のところ天下に一番近いのは、やっぱり Nikonか Canonだろうね。