iOS 13.5

iOS 13.5、iPadOS 13.5、tvOS 13.4.5、watchOS 6.2.5 がリリース

本日、Appleが iOS 13.5、iPadOS 13.5、tvOS 13.4.5をリリース。
先日5月19日にも watchOS 6.2.5 がリリースされています。

iOS 13.5

主な内容

  • COVID-19 接触追跡アプリへの対応
  • マスク着用に対するFace IDのスキップ機能

COVID-19 接触追跡アプリへの対応するAPIが導入され接触通知を置けることができるようになります。
AppleとGoogleが共同で開発したもので
Bluetoothを使用し自分がCOVID-19 に晒された可能性がある場合通知を受けることができます。
ただ、現在は日本ではまだ利用できないとのことです。
日本政府のアプリは、6月中旬の導入が予定されています。

日本では「COVID-19接触のログ記録」機能を使用することはできませんが、「COVID-19接触のログ記録」の画面からは、日本語の詳細な説明を読むことができます。

詳細な説明は以下のとおりです。

接触通知では、プライバシーを保護するため、ローテーション方式のランダムなBluetooth識別子を使用して、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に感染していると示した人にあなたが接触した可能性があるかどうかを判断します。

政府または公的保健機関のAppは、ユーザの同意のもと、接触通知を使用して、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に感染していると示した人に接触した可能性があるかどうかを通知します。接触通知を有効にすることを選択した場合、ランダムなIDを収集して共有することについて、Appから許可が求められます。これにより、デバイスではBluetoothを使用して、10~20分ごとに変化する乱数の文字列であるランダム識別子(“Bluetooth識別子”)を配信できるようになります。これらの識別子は、プライバシーの保護を強化するため、少なくとも24時間ごとに変化するランダム生成キー(“ランダム・デバイス・キー”)からデバイス上で暗号化処理のように生成されます。Bluetooth識別子やランダム・デバイス・キーには、ユーザの所在地や身元に関する情報は含まれません。

この機能が有効になっているその他のiOSデバイスとAndroidデバイスは、Bluetooth識別子をリスニングし、自身もBluetooth識別子を配信します。デバイスは、Bluetoothの通信圏内に少なくとも5分間入っているその他のデバイスの識別子を、日付、推定接触期間、Bluetooth信号の強さ(まとめて“関連メタデータ”と呼ぶ)と共に記録し、安全に保持します。ユーザのプライバシー保護を強化するため、記録期間は最大で30分程度です。Bluetooth信号の強さから、デバイス間の距離を大まかに把握することができます。一般に、デバイスが近いほど、記録される信号は強くなります。あなたのデバイスのBluetooth識別子を受信したその他のデバイスも、同様にBluetooth識別子を関連メタデータと共に記録して保持します。

Appは、政府または公的保健機関によって陽性診断を受けたことや新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の接触リスクがあると判断されたことを報告した人、およびランダム・デバイス・キーの共有を選択した人から、ランダム・デバイス・キーのリストをダウンロードできます。ダウンロードが完了すると、Appはデバイスで、このリストをその他のデバイスから収集して保持したBluetooth識別子と照合します。一致するものがある場合は、(一致した識別子ではなく)関連メタデータがAppで利用可能になり、Appから接触があったことを通知したり、講じる措置のガイダンスを受けたりすることができます。

接触の通知を受けた場合、Appで接触リスク値を生成することができます。政府や公的保健機関は、この接触リスク値を使用して、ガイダンスの内容をユーザに合わせて調整したり、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)パンデミックの管理に役立てたりすることができます。接触リスク値は、関連メタデータと感染リスク値(後述)に基づいて定義および計算されます。感染リスク値は、政府や公的保健機関が一致したランダム・デバイス・キーに対して定義することがあります。接触リスク値も感染リスク値もAppleと共有されることはありません。

あなたが新型コロナウイルス感染症と診断された場合、または接触リスクの可能性がある場合、政府や公的保健機関は、App内でその旨を報告する手順を説明します。あなたが報告することを選択した場合、あなたのランダム識別子を共有するよう求められます。同意すると、過去14日分のランダム・デバイス・キーがAppと共有されます。政府や公的保健機関は、感染リスク値を各ランダム・デバイス・キーに対して定義し、送信することがあります。政府や公的保健機関が感染リスク値に使用するパラメータには、あなたが政府や公的保健機関に提供する情報(あなたが報告する症状や診断が検査で確定されたかどうかなど)や、政府や公的保健機関が感染リスクに影響を与える可能性があるとみなすその他の情報(職業など)が含まれる場合があります。あなたが政府や公的保健機関に提供することを選択した情報は、Appのプライバシーポリシーとその法的義務の条件に基づいて収集されます。

接触のログ記録を無効にするには、“設定”>“プライバシー”>“ヘルスケア”>“COVID-19接触のログ記録”または“設定”>“プライバシー”>“Bluetooth”>“COVID-19接触のログ記録”と選択し、“接触のログ記録”をタップしてオフにします。その他のデバイスから記録されたBluetooth識別子、関連メタデータ、あなたのランダム・デバイス・キーは削除されません。Bluetooth識別子、関連メタデータ、およびランダム・デバイス・キーを削除するには、“設定”>“プライバシー”>“ヘルスケア”>“COVID-19接触のログ記録”または“設定”>“プライバシー”>“Bluetooth”>“COVID-19接触のログ記録”と選択し、“接触ログを削除”をタップします。デバイスのBluetoothをオフにすることでも、その他のデバイスに対してランダムBluetooth識別子を共有および収集する機能が無効になります。Bluetoothをオフにしている間に新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染者に接触しても、Appから通知することはできません。Bluetoothをオフにしている間も、接触通知のほかの機能は動作し続けます。デバイスのBluetoothをオンに戻すと、その他のデバイスとランダムBluetooth識別子を共有および収集する機能が再度有効になります。

接触通知を使用するAppはデバイスに複数インストールできますが、一度にアクティブにできるAppは1つだけです。アクティブにするAppを選択または変更するには、“設定”>“プライバシー”>“ヘルスケア”>“COVID-19接触のログ記録”または“設定”>“プライバシー”>“Bluetooth”>“COVID-19接触のログ記録”と選択し、アクティブにしたいAppを選択します。

接触通知システムが不要になった場合、Appleは地域ごとに無効にします。

そして、マスク着用時にロック画面にパスワードフィールドが自動的に表示されロック解除の操作が簡略化されます。

また、FaceTimeにてグループ通話をする時の動作の改善とその他バグフィックスが行われています。

リリースノート

iOS 13.5では、マスク着用時にFace ID搭載デバイスのパスコードフィールドに素早くアクセスできるようになります。また、公的保健機関から提供される新型コロナウイルス感染症(COVID-19)接触追跡Appに対応する接触通知APIが導入されます。このアップデートにはさらに、グループFaceTime通話のビデオタイルを自動的に目立たせる機能を制御できるオプションが追加され、バグ修正およびその他の改善も含まれています。

Face IDとパスコード

  • Face ID搭載デバイスでのマスク着用時のロック解除操作を簡略化
  • マスク着用時にロック画面の下端から上にスワイプすると、パスコードフィールドが自動的に表示
  • App StoreApple BooksApple PayiTunesや、Face IDでのサインインに対応するその他Appでの認証時にも使用可能

接触通知

  • 公的保健機関から提供される新型コロナウイルス感染症(COVID-19)接触追跡Appに対応する接触通知API

FaceTime

  • グループFaceTime通話で参加者が話しているときにビデオタイルのサイズが変更されないように、自動的に目立たせる機能を制御できるオプション

このアップデートにはバグ修正およびその他の改善も含まれています。

  • 一部のWebサイトからストリーミングビデオを再生しようとしたときに黒い画面が表示されることがある問題を修正
  • 共有シートでおすすめやアクションが読み込まれないことがある問題に対処

一部の機能は地域やAppleデバイスによっては利用できないことがあります。Appleソフトウェア・アップデートのセキュリティコンテンツについては、以下のWebサイトをご覧ください:

https://support.apple.com/ja-jp/HT201222

iPadOS 13.5

COVID-19の接触追跡以外は、iOS 13.5と共通となっています。

tvOS 13.4.5

特に大きな変更はなく、バグフィックスがメインのアップデートとなっています。

watchOS 6.2.5

パステルカラーの従来よりもストライプが太くなったレインボーカラーの新しいプライドウィッチフェイスが登場し、いくつかのウィッチフェイスにもレインボーカラーが追加されています。
また、日本はまだですが、新たにサウジアラビアが心電図機能を使用することができるようになっています。

追加されたレインボーカラー

( プライドデジタル )watchOS 6.2.5
( プライドアナログ )watchOS 6.2.5
( カリフォルニア )watchOS 6.2.5

macOS 10.15.5 は?

だいたい一緒にアップデートされることが多いのですが、macOSはアップデートされていません。
たぶん何かしらのトラブルがあったのか、COVID-19関連のアップデートを早めたのか、watchOS の一部機種の不具合に対してiOSを先にリリースしたかったのだと思います。
ただすぐリリースされると思いますので少し触れておきます。
macOS 10.15.5 には、「 バッテリー管理機能 」が導入されます。
これは、バッテリーの温度履歴。充電パターンを記録観察し経年劣化を和らげる機能です。
これにより自身のMacのバッテリー状況に応じ充電量を調整し最適な充電を行い、バッテリーの劣化を和らげ寿命を伸ばす機能になります。
例えば、充電に繋ぎっぱなしで使う場合が多い場合は最大まで充電しないとか。

source:Apple

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