Nikon Z9 Ⅱ。Z9の最新ファームウェアVer.5.30を公開。「神アプデ」で年内の後継機発表はなしか?

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ニコンが、フルサイズミラーレスカメラのフラッグシップモデル「Z 9」用の最新ファームウェア、Ver.5.30を公開しました。

バージョンナンバーの刻み方からは
「バグ修正中心のマイナーアップデート」かと思われましたが
蓋を開けてみればAF性能の強化や新機能の追加が含まれる大型アップデートとなっており
多くのユーザーを驚かせています。

また、このタイミングでの機能強化により
一部で噂されていた「Z 9後継機(あるいは派生機)」の
年内発表の可能性は極めて低くなったとの見方が強まっています。

Ver.5.30:数字以上の「大型アップデート」

今回のVer.5.30は、既存ユーザーにとって
実質的な「機能拡張」となる重要な更新が含まれています。主な変更点は以下の通りです。

AF(オートフォーカス)機能のさらなる改善
発売から進化を続けてきたZ 9のAFですが
今回は特に被写体検出と範囲に手が加えられています。

シングルポイント AF、ダイナミック AFの場合でも、被写体検出を行えるようになりました。

AF エリアモードの、ワイドエリア AFで設定できる AF エリアの範囲が拡張されました。

新たな「ピクチャーコントロール」の追加
ピクチャーコントロールに[フラットモノクローム]と[ディープトーンモノクローム]が
追加され、フレキシブルカラー機能に対応しました。

「フレキシブルカラー」等の追加により、撮影段階でよりクリエイティブなルックを作成可能に。

操作性と表示系の改善
カスタムボタンの割り当て機能が拡張され、より柔軟な操作が可能に。

「Z 9 II」の年内発表はなしか

今回のファームウェア公開は、単なる機能向上以上の意味をカメラ市場に投げかけています。

かねてより、発売から4年が経過しようとしているZ 9に対し
「そろそろ次期モデル(Z 9 II)が年内に発表されるのではないか?」という
噂が一部で囁かれていました。通常、メーカーが新型フラッグシップ機の発表を
直前に控えている場合、現行機への大型機能追加は控え
リソースを新機種へ集中させる傾向があります。

しかし、このタイミングでVer.5.30という充実した内容のアップデートを投入したことは
ニコンからの「Z 9はまだ現役のトップランナーである」という強いメッセージとも受け取れます。

ライフサイクルの延長を示唆
このアップデートにより、Z 9の製品ライフサイクルはさらに延長されたと見るのが自然です。
少なくとも2025年内の新型フラッグシップ発表の可能性はほぼ消滅し
早くて2026年以降、あるいはZ 9がこのまま数年先まで主力を担う可能性も出てきました。

既存のZ 9オーナーにとっては、手元のカメラが無料で進化し、資産価値が維持されるという
これ以上ない朗報と言える一方で、次機種の期待値が少し低下したかたちとなりました。

「買う理由が値段ならやめておけ、迷う理由が値段なら買え」と言いますが
Z 9に関しては「迷う理由が次期機なら、今すぐ現行機を楽しめ」と言える状況になったようです。

[ Nikon 公式サイト ]
https://nij.nikon.com/

[ Source ]
Nikon

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