今後のドル円を見定める上で、非常に重要なファクターでもある
日銀の「 マイナス金利政策 (イールドカーブコントロールを含む異次元金融緩和)の解除または修正 」
FRBの「 利下げの開始時期 」
今回は、現時点での見方をまとめてみます。
日銀の金融緩和解除は、やはり 4月が有力
1月の災害により、日銀の金融緩和解除 観測の後退の考え方が、少なからず市場に影響を与えていると考えられています。
しかし、基本的な流れとしては
正常化プロセスの基本姿勢は「過剰な緩和政策から、実体経済の変化に対応した適切な緩和政策」になるとの見方が多く
すでに、日銀は、マイナス金利の解除など、金融政策の正常化に向けた準備を終え、順調な賃上げが予想される
今年の春闘の結果待ちの状況だと考えられており、具体的なタイミングは、3月の集中回答などを踏まえた
4月の金融政策決定会合にて金融緩和解除が有力とみられています。
また、その場合の利上げペースは他国とはもちろん異なり、極めて緩やかに推移し
ターミナルレート(利上げの最終到達点)は、0.5%程度にとどまるという見方が強いと考えられています。
米国の利下げ幅も織り込みより大きくなる可能性も
アメリカの利下げ時期に関して
利下げ開始時期は、3月のFOMCでの利下げが多数を占めております。
市場が織り込んでいるアメリカの利下げ幅は、約1.5ポイントで、これが妥当シナリオだろうとした上で
ソフトランディングが可能とされている中で
市場は、これまでの急速な利上げによる、アメリカ経済へのダメージは少なからずあるという見方や
今年は大統領選もあり、経済指標や経済情勢が悪くなった場合、これよりもかなり大幅な利下げの可能性があると考えられています。
ドル売り方向の動きが一段と高くなるのかもしれません。
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画像引用:CME,BofA,Bloomberg