防湿庫欲しいけど、結構高いし同じ値段でレンズ買えるしなぁ…。
それに、そこまで大掛かりなものも果たしているのか?大きいから場所もとるし。
もう少し、ドライボックスで様子みるか。って方はかなり多いいのではないかと思います。
今回は防湿庫は必要なのかを検証してみたいと思います。
結論から言うと、必要です。
私も、ちょっと高いカメラ機材を買う際に、いつも思うことなんですが防湿庫って必要ですよね。カメラの機材って結構高い。カメラが好きで色々買おうかとか思ってると感覚が麻痺してきますが、いつも奥様から言われると、「確かにねぇ」って自覚するんですが、レンズで10万円ってやっぱり普通からしたらありえないですよね。でも、カメラやってると10万円のレンズって普通になる。慣れって怖いですよね。
だから、防湿庫って必要なんです。カメラやレンズは機器の中でもかなりの精密機器。そして、ガラスの類もたくさん使われていて神経質な代物です。これを、自分で修理やオーバーホールは素人ではやはり難しいです。専用工具も揃えないといけないし、ホコリのない場所なんて普通作れません。少しの金額差を惜しんで自分で手を出しドツボにはまって本来の倍の修理費がかかったり。専門知識があって経験もないと厳しい。だから、何かあるとやっぱりプロに修理に出す。そうするとやっぱりなんだかんだで2〜3万円掛かってしまいます。それに、レンズに限って言えば、いわば資産です。カメラは進化し古くなり、実用度が低くなったりしますがレンズって、ほぼいつまで経っても使うことができます。資産だから、レンズはあまり値崩れしにくく良い状態のレンズはそれなりの市場価格が保証されます。製品保証がありますが大体の保証でも5年です。保証もピンキリでいざって時に使えないことが多々あったり、全額保証じゃなかったりと。コストかかりだすんですよね。
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そこで、できるのはやっぱり日々の手入れとかになり、これが結構運命を左右するんです。
カメラやレンズはデリケート
カメラは良いカメラになれば防塵性が極めて高かったりするんですが、レンズ交換式である限りウィークポインチはあります。レンズに関しては、めちゃくちゃデリケート。カビや曇りなんかに非常に気を使います。有名歌手の喉並みに湿度や室温に気を配らなければなりません。特に、日本はもともと湿度が高い国で、梅雨なんかレンズやカメラにとっては最悪環境。
レンズの大敵とは
カビやくもりはレンズの大敵だ。とよく言われますが、その通りです。
カビ
カビは温度が20℃以上で湿度が60%を超えてくる環境だと、発生の危険が非常に高くなります。そして、レンズに関しては、フォーカスリング等に動きをスムーズにする為に塗布されているヘリコライドグリースやレンズを張り合わせているバルサムというもがあり、これらオイルや手の脂、ホコリやゴミなどはカビの大好物とされてカビの養育を助けてしまします。条件が揃えば種類にもよりますが、一番早いもので2〜3日で発育しだし、恐ろしいことに1週間も経てばカビてしまうこともあるそうです。
ヘリコイドグリス参考写真
image via http://camerafan.jp/cc.php?i=118
レンズにカビが生えると
レンズにカビが発生してしまうと、末期では白い蜘蛛の巣が張った様な状態になったりします。
カビにもいろいろな種類があり、点状のものもあれば線状のものなど、中にはクリスマスイルミネーションの様なものまであります。
レンズ カビ 一例画像
image via http://lenscleanservice.com/index.php?QBlog-20140321-1
そして、この様にレンズにカビが生えると、修理に出すしかありません。カビがすごい場合や除去出来ない場合など、場合によっては修理することすら出来ず。思い出のレンズを捨てざるを得ない事になってしまいかねません。
くもり
レンズを長年使っていると、酸化したり、前述したヘリコライドグリスが揮発したり、バルサム自体がくもることがあります。
レンズ くもり 一例画像
image via http://blogs.yahoo.co.jp/gatapasya/67383561.html
カギは防塵・防湿
こうなる前に対策するのが、防塵・防湿です。
先程書いた、温度と湿度を調整しホコリの入らない環境を作ってあげないといけません。
適正温度と適正湿度
温度は20℃以下の直射日光が当たらない暗い環境。
湿度は 50%以下 40%以上 の環境。
が、良いとされています。
カビや曇り並みの大敵
カビに関しては、前述した様に、湿度を50%以下に保っておけ、ほぼほぼ防げます。曇りも、一定の温度や湿度で管理していた方が良さそうです。では、除湿剤やカビ取り剤、防湿剤いれとけばいいやとなりそうですが、それではまたまずいことになってしまう。それが、動作不良。
乾燥しすぎると
カビやくもり対策で湿度を下げてあげるのは良いです。しかし、湿度が40%以下になると、それはそれでカメラやレンズには良くない。これは、前述したヘリコイドグリスやバルサムまでもが乾燥してしまい動きが悪くなったり、動きがスカスカになったりしてしまいます。これもこれで、修理に出し交換等をしなくてはいけなくなります。
カメラも
カメラはセンサー部は神経質になりますが、レンズよりも防塵性が高く、あまり気を使わなくても良い気がしますが、やはりゴム部など劣化します。レンズのローレット部もそうですが、グリップしやすい様にゴムが使われていてこれが劣化してくるとベタベタしてきます。これは、加水分解という化学変化で、ゴムの分子の間に水の分子が少しづつ入り込み、そして最終的に剥がれるという現象です。これに関しては経年劣化の要素の方が強いですが、やはり安定した環境下においておくだけでもだいぶ経年劣化のスピードも抑えられるのではないかと考えます。 ( このベタつきの解消法として無水エタノールP 500mlで拭いてやると良くなりますよ。 無水エタノールが無くてレンズクリーナー液があれば、成分を確認してみると良いかもしれません。無水エタノールだったりします。そうしたらそれでも良いかもしれません。)
防湿庫
これらの、問題を一挙に解決してくれ、コンセントを挿して置くだけであとは、何もすることはありません。
ドライボックスのように何かと湿度をチェックして、除湿剤等の調整をする必要もなくメーカーによっては施錠もできセキュリテー面でも安全で、取り出しやすく、愛機を眺めるコレクションラック兼用にもなる。
それに、コレクションラックを買ってもこのくらいはしたりします。だから、何も言わずこれを買えば良いんです。
しかし、価格が高いし大きい。同じ値段するのならレンズ買おうかとなるし、ここまで必要なのかと考えたらいらない気がするので、なかなか手が出せない代物だったりします。
限界がくる
現に、私もこの記事を書いている現在はHAKUBA ドライボックスNEO 5.5L スモーク KMC-39 2個と 9.5Lの3個でなんとかやっています。性格的には、マメな方だし管理はでき最初はこの環境でも問題は無かったんですが、カメラの機材って増える。だから、容量的に限界がきます。
高い機材が増える。
カメラに限ったことではないですが、新しい何かを買うって大体、今よりも良いものになりますよね。そうなると問題ない環境でも万が一とか少しの不安も消したくなる。それに、高いものには高いものを。にしたくなる
これ今回、Dfを買って、かなり思う様になりました。精神的にも 30万円のカメラを1000円くらいの箱には入れられない。
だから、結局必要になってくるんです。惜しんで悩んでいる間に、ドライボックスや除湿剤。それに、もし修理に出して、その修理代が防湿庫に入れとけば必要ないものだったら。それに、思い出のレンズやカメラなど手放すことになったりするリスクが無くなるのなれば、ぞの価値はプライスレスです。
だから、私もそうですが多くの人が思っている事で、なかなか決断できないとは思いますが、出来ればカメラを買うのと同時に買ったほうが良いです。
選ぶ
大体、選ぶなら防湿庫を売っているメーカーって、最初から大きく3社に絞られ、どこも容量や値段などは同じです。だから、細々した内容等で自分がいいなぁと思ったところを買うのがベストだと思います。引き出し式になっているとか、付属でレンズホルダーが付いているとか。LED照明が付いているとか見た目とかですね。
東洋リビング オートクリーンドライ 防湿庫 118L ブラック ED-120CDB
TOLIHAN NEWクリーンドライ・キャビ 防湿庫 76L H-80D-MII
HAKUBA 防湿庫 E-ドライ ボックス HA-105MK2 106ℓ KED-HA105MK2
ドライボックス
それでも、私はそこまではしなくても手軽くという方や、とりあえずカメラやレンズを保護しておきたい方はドライボックスがおすすめです。出来ればドライボックスくらいは導入しておいた方が良いです。1つ1000円程度で購入できるし、除湿剤や防カビ剤などの類も高くないし、ランニングコストも掛かりません。前述した修理になった時の、コストや精神的なショックを考えれば無いも同様。導入していない方がリスクの面で結果的に必ず高くつきます。
手入れ・手間
良く手入れが大変など手間を取り沙汰されてしまうドライボックスですが。ちゃんと管理すれば、そんなに手間でもありません。現に、季節にもよりますが、私の場合は3ヶ月に1度の間隔で除湿剤などを交換してあげるだけでなんの問題も起きていません。おすすめは、100均とかのでも良いので、湿度計を買って一緒にボックスの中に入れて置く( 付いているのもある )。これで、湿度を見て調整してあげれば良いです。調整といっても、今のカメラ用の除湿剤は私が使った限り、普通に使えば30%を下回る事など1度もありませんでした。40%程度に調整したい場合は、これも100均なんかで仕分け用の小袋を買って、これに小さい穴を開けたり、チェックを閉めずに開けたままにし、除湿剤に入れて使うとかすれば、だいたい40%になります。
湿度管理と聞くと大変そうですが、そんな大事ではありません。しかも、なんだかんだ、入れたり出したり結構しますしね。
防湿庫が無くても管理はできる
今はそれなりの商品が専用で売っていてドライボックスでも、管理しようと思えば簡単に出来ます。除湿剤などもカメラ用って言って売っているし、シリカゲルBとか何も考えずカメラ用を選んで湿度を見ながら入れて置くだけで完結します。変に、タッパに衣類用の防湿剤や防虫剤とかなんでもかんでも入れたりしない限り大丈夫です。
防湿庫がない環境での保存方法
定番ですが、ほんとにこの通りにすれば
ほぼほぼ、これで良いので一例として、紹介します。
まず、ドライボックスを買う
HAKUBA ドライボックスNEO 5.5L スモーク KMC-39
以下のものを入れておくだけ
と、ここでポイント。以下のものを入れて置くだけでほぼほぼOKなんですが、一番下でも良いので新聞紙を敷いておく。
これで、ある程度湿度が調整されます。
HAKUBA 強力乾燥剤 キングドライ 3パック KMC-33S
HAKUBA 防湿用品 E-ドライボックス HAシリーズ用 温湿度計(HAシリーズ共用) KED-SK-HA
これで、完結。これだけでいいんです。だから、一眼レフやミラーレスを持つのなら、これくらいはせめてやるのも持つ者の礼儀でしょう。
まとめ
防湿庫は必要。でも、ドライボックスでも十分管理出来る。
と何が言いたいのかあかりませんが。だからこそ、ここの選択は悩むんですよね。
結局…
防湿庫>ドライボックス
結論は防湿庫がほしい。になります。
どっちにしろ、ある意味コンパクト持ってるだけでは逆にここまでする人もいないでしょうから、一眼レフやミラーレスを持つ者の特権でもあったりするのではないでしょうか。そう考えれば、カメラと一緒に楽しむ事が出来るのではないかと思います。