Appleが、現地時間1月27日にリリースした
「 iOS 15.4 」の開発者向けのBeta1で
Apple Watchを着用していなくても
マスクをつけたままFace IDによる顔認証が可能
になっています。
以前からマスク社会の対して
マスク着用下でのFace ID認証が開発されて技術的には可能でしたが
当時、マスクに覆われた顔面形状の認識は
識別点が少なくなり意図せぬロック解除が起こる可能性が高く
セキュリティ上の脆弱性から開発は断念されていました。
2021年4月に公開された
「 iOS 14.5 」で、Apple Watchを装着していれば
マスクをつけていてもFace ID搭載iPhoneのロック解除ができるようになりましたが
Apple Payをはじめ各種アプリの生体認証には対応しておらず
結局マスクを外すか、パスコードを入力する手間がありました。
今回は、iPhoneのロック解除だけではなく
Apple Payによる支払いや各種アプリの生体認証にも対応していることが分かっています。
さらにメガネをかけた状態の顔を複数登録可能となっており
メガネを使い分けてもFace IDによる顔認証が使いやすくなっています。
ただ対応する機種は、iPhone12シリーズ、iPhone13シリーズのみの対応
だとされていて、Face ID機構による制限と
iPhone12シリーズ、iPhone13シリーズは以前のモデルと比較し
顔認証時に認識できる範囲が広いことが理由として挙げられるということです。
インストールすると
マスクを着用した状態でのFace IDの登録画面が表示され
「マスク着用時にFace IDを使う」をオン(緑)にすると
マスク装着状態でも顔認証が可能になり、顔の再登録に進みます。
なお、マスク装着状態での顔認証は、設定後にオフにすることもできます。
オフにした後にオンに戻しても顔を登録し直す必要はないそうです。
メガネをかけた状態の顔は「メガネを追加」ボタンが表示されます。
メガネをかけた状態の顔は複数登録可能とされていて
登録しておくと、メガネをかけてマスクを着用した状態での顔認証の精度が向上するといわれています。
ただし、サングラスを着用した状態ではFace IDは認証できません。