Nikon Z7Ⅱ・Z6Ⅱ スペック。旧モデルとの違い

Nikon Z7Ⅱ・Z6Ⅱ が発表され
Nikon Z7Ⅱは12月、Z6Ⅱは11月6日の発売になります。
今回は何が変わったのか。
旧モデルのNikon Z7やZ6との違いを見比べてみたいと思います。

旧モデルとの違い

共通

  • デュアルスロット搭載
    CFexpress ( PCIe Gen3 ) もしくは ( XQD )と UHS-Ⅱ SDカード。
  • デュアルEXPEED 6 搭載
    連写やバッファが改善。
  • EN-EL15cになり容量が増加し撮影可能枚数が最大440枚へ増加
    また給電しながらの撮影が可能になりモバブからの充電も可能になった。
  • 瞳AF・動物AFが進化。
    ワイドエリアAF時や動画撮影時に瞳AFが使用可能
  • ファインダーの連写時のフレームレートが改善
    コマ間表示の見え方が改善
  • 電源OFF時のピント位置の記憶が可能に。
  • シャッタースピード (MF時) が900秒まで設定可能に。
  • 水準器が見易くなる
  • EVFやLVモニター画面情報表示を撮影時に非表示にすることが可能に。
  • LVモニター チルト時にアイセンサーがOFFになるように
  • Blackmagic RAW で動画撮影が可能に
  • SnapBridge経由でファームウェアを入手できるように

デュアルスロット化

まずはデュアルスロットになりましたね。散々言われましたしこの価格帯でシングルスロットはさすがに。メディアはCFexpress(Type B)/XQDカードとUHS-II規格対応のSD。CFexpressはPCI Express(PCIe)Gen3に対応していてCFexpress使用時は、性能を十分に発揮できるので Z7よりも早い書き込みが可能になっています。
記録も「順次記録」、「バックアップ記録」、「RAW+JPEGの分割記録」等記録方法もいろいろ選択できて良くなっていていいですね。

デュアルエンジン化

画像処理エンジンが「 デュアル EXPEED 6 」へと進化していて
秒間コマ速や連続コマ数の進化に貢献しているとされていて
バッファクリアレートの改善や連写枚数の改善、4K60p録画を可能にしたと考えられます。
ただ、連写速度は上がっているが 12bitでシングルAFポイント時のみで少し性能から考えると弱いし
10bitの内部収録や、60pのHDMI出力も可能なセンサーはあるので
どうしても、もう少しと感じる。

メニュー関連の操作速度への貢献度はわかりませんが
ただ単純に同じエンジンが2つ載っているだけなので絵作りには
あまり関係ないと考えられています。
ソフト自体は変わっていない上、シングルプロセッサを前提としたソフトウェアで
デュアルプロセッサに対応しきれていない部分も大きいと考えられます。
「2021年の1月のファームアップで」とかって事からも
単純に開発が間に合っていないのだと思います。
これは容易なことではないので、今後ファームウェアのアップデートで大きく性能向上する可能性はあります。

瞳AFが強化

瞳AFが進化して、今までは「 オートエリアAF 」に加えて「 ワイドエリアAF 」にも対応。
動きのある撮影で正確にピント合わせができるようになっています。

LVモニター チルト時のEVF Offへ対応

モニターのモードを「自動表示切り換え」にしている方が多いと思いますが、「自動表示切り換え」や「ファインダー優先」に設定している場合 LVモニターをチルトさせた時にモニターに反応してEVFに勝手に切り替わる事がなくなります。

LVモニターの撮影時情報非表示に対応

テキストLVモニターの撮影時アイコンや情報を非表示にできる様になり構図の確認がし易くなります。

EN-EL-15cで容量アップし、使い易くなった

EN-EL15cが採用され撮影可能枚数も増加。
給電機能も搭載されていて、タイムラプスなど長時間におよぶ撮影時に電源供給しながら安定して撮影できます。
さらに、静止画モード時には「パワーセーブ」機能によって電力消費の抑制も可能になっています。

SnapBridge経由でファームを入手できるようになりました

SnapBridge経由でファームウェアを入手できるようになり
ファームアップの煩わしさがなくなり、小さなアップデートでも
めんどくさがらずになりそうです。

外観はほぼ同じ。少し変わってます。

外観は前モデルとほぼ同じで
パッと見はどっちが “Ⅱ” なのかはわかりませんが
よく見ると軍艦部とカードスロット部分が違います。
デュアルスロットにする為でもあると思いますが
Nikonは金型も一から作り直したそうです。
サイズはデュアルスロットになった事で 2mmと若干厚みが増しています。
重さも約30g重くなっています。

” 初代 “か ” Ⅱ “なのか
” 7 “か ” 6 “なのか
パッと見はわかりません。

変わってないところ ( 主な点 )

  • センサー ( 画素数含めて )
  • パッと見の筐体デザイン
    実際は軍艦部やカードスロット部分が違います。
  • EVFのドット数 ( 369万ドット )
  • モニターの大きさ ( 3.2型 ) 、ドット数 ( 210万ドット )
    チルト式も変わらず。
  • 動画の最長記録時間 ( 29分59秒 )
  • 5軸手ぶれ補正
  • AFポイント数
  • 動画撮影時、RAWとlogは外部記録のみ

etc…

Z7Ⅱ・Z6Ⅱ と Z7・Z6 比較表

Nikon Z7Ⅱと Z7 の違い

  • 秒間コマ速 ( 連続撮影速度 ):AF/AE追従 9コマ → 10コマ( 12ビットRAW )
    AF/AE追従 8コマ → 9コマ( 14ビットRAW )
  • 連続撮影コマ数:23コマ → 77コマ
  • -2~19 EV → -3~19 EV(ローライトAF時:-4~19 EV)
  • 動画撮影時に、4K 60pが撮影可能 ( 7%クロップ )

Nikon Z6Ⅱと Z6 との違い

  • 秒間コマ速 ( 連続撮影速度 ):AF/AE追従 12コマ → 14コマ( 12ビットRAW )
    AF/AE追従 9コマ → 10コマ( 14ビットRAW )
  • 連続撮影コマ数:35コマ → 124コマ
  • -3.5~19 EV → -4.5~19 EV(ローライトAF時:-6~19 EV)
  • 動画撮影時に、4K 60pが撮影可能 ( DXクロップ ) ※来年ファームアップで対応。

価格

Nikon Z7Ⅱ

市場価格
36万2000円
Nikon Z7Ⅱ

Nikon Z6Ⅱ

市場価格
24万4000円
Nikon Z6Ⅱ

バッテリー パック

Nikon Z7Ⅱと Z6Ⅱは予想通りのスペックで驚きはなかったですね。
ただ、Nikon Z7や Z6で不評だった点を素直に潰してきていてNikonらしい着実で手堅い改善をしたかたち。

マルチパワーバッテリーパック MB-N11も発売されワイヤレスリモートコントローラー WR-R11bなど周辺機器も充実してきている。

MB-N11
MB-N11 装着時

ただ、発表を宣言して専用サイトまで立ち上げてカウントダウンするんなら
最後まで黙って21時から発表して欲しかった。

https://twitter.com/nikon_chan/status/1316236166685880320?s=20

【THE NEXT CHAPTER】Z 7II、Z 6IIスペシャルコンテンツ | ニコンイメージング

世界のすべてを描ききる。映像フィールドは、もっと豊かに。 #NikonZ7II #NikonZ6II https://w…

21時に製品発表があるものかと思っていたけど
いつの間にかしれっとでてましたよね。
あれは拍子抜けするし
折角なら注目の中
発表したほうが絶対いい。

それになにが「 新境地 」だったのかが、いまだにちょっとわからないところ。
そこらへんがNikonのマーケティングが弱いと言われる所以が如実にでているなぁと感じてならない。
なのでNikon Z7Ⅱと Z6Ⅱは、完全なる「 旧型からの着実なマイナーチェンジ 」
新しいものはないけど
堅実に進化はしているし Z7と Z6でのウィークポイントは消され安心して不満なく使えるカメラになったのではないかと
個人的には思います。
ただ、「 ようやくこれで普通というかスタートラインに立ったカメラ 」
Z7や、Z6がこのスペックであれば完璧だった。

Nikonはこのカメラは繋ぎで発表したのだと思っていて
他社が新製品を発表する中でNikonだけ新製品を出さないわけにはいかないという事で開発されたカメラ。
新世代センサーまで Z7や Z6で4年も引っ張れない。
画像処理エンジンが同じでデュアルにした意味からも
センサーでは限界があると考え、次世代センサーを搭載した
Nikon Z8や Z9の研究開発に集中しているのかもしれません。

他社と比べられる事が多いことや新しい何かを新機種に取り入れて欲しいところでは
3軸チルトとカスタムボタンの配置数くらいはして貰えたら良かった。
動画のRAW・logの内部RECもできることなら良かったし
それに、Nikonはもう少し Nikon Z7Ⅱを差別化するべきだとも感じていて
高画素機として差別化はされているものの、他が Z6Ⅱとに過ぎていて
EVFやLVモニターのドット数や、CFexpress typeA 搭載もしくは
CFexpress typeB の2枚挿しなど少し差別化があるといいのかなと思う。
金型等々 製造やコスト面で色々あるのはわかるんだけど多少はね。
コストかけずに Z7Ⅱはロゴがシルバーじゃなくてゴールドとかだったらできそうなので
発売が12月なら、そのくらいなら今からでも間に合うだろうし。どうでしょう…Nikonさん。

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source:Nikon

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