2020年に発売されて以来、YouTuberや映像クリエイターから長く愛されてきたソニーの「α7S III」。その後継機とみられる新型カメラが、ついに中国の認証機関に登録されたんです。
この記事では、今回の登録から分かったこと、噂されているスペック、そして少し気になる「延期の可能性」まで、ひとつずつ分かりやすくまとめていきます。
結論:α7S IVとみられる新型カメラが登録!11月発表の可能性も
まずは結論からお伝えしますね。
海外のカメラ情報サイト「Sony Alpha Rumors(SAR)」が2026年9月28日に伝えたところによると、ソニーは登録コード「WW261362」の新型カメラを中国で正式に登録しました。SARはこのカメラを「α7S IV」だと予想していて、11月の発表を目指した登録ではないか、と見ています。
ただし、ソニーはまだ何も発表していません。今のところは「有力な噂」の段階だということは、頭の片隅に置いておいてくださいね。
登録から分かった2つの事実
今回の登録で分かったのは、次の2つです。
ひとつ目は、Wi-Fi 6に対応していること。ふたつ目は、申請者がソニー本社(Sony Japan)であることです。
「それだけ?」と思われるかもしれませんが、実はこの2つがとても大事なヒントなんです。SARによれば、こうした特徴は中級機から上位機種によく見られるもので、エントリーモデルや一部のFXシリーズは、ソニーの中国法人(無錫)やタイ法人が申請することが多いそうです。
では、中級機から上位機種の中で、ほかに候補はないのでしょうか。SARは次の3つを挙げつつ、いずれも可能性は低いと見ています。
| 候補 | 現行モデルの発表日 | SARの見方 |
|---|---|---|
| α9 IIIの後継機 | 2023年11月7日 | 約4年周期なら2027年秋ごろが有力 |
| α7C II/α7CRの後継機 | 2023年8月29日 | 候補の一つだが優先度は低め |
| α1 IIの後継機 | 2024年11月19日 | α1 IIIが出るにはまだ早すぎる |
| α7S IIIの後継機 | 2020年7月(国内発表は7月29日) | 最有力 |
こうして並べてみると、モデルチェンジから一番時間がたっているのはα7S IIIですよね。デジカメinfoも「確かにα7S IVが最有力候補になりそう」とコメントしています。
α7S IVの予想スペック:FX5と同じ「積層型センサー」に注目
ここからは、SARが「あくまで自分の推測」とした上で挙げている予想スペックです。
1つ目は、FX5と同じ約1,660万画素のフルサイズ積層型センサー。2つ目は、約944万ドットの電子ビューファインダー(EVF)を内蔵すること。3つ目は、最新のα7R VIと同じ画像処理エンジン、ボディ内手ブレ補正、AFを積むこと。そして4つ目は、FX5のようなボディ内でのRAW記録は、おそらく見送られることです。
α7R VIは2026年6月5日に発売された高画素モデルで、約6,680万画素の積層型センサーと、最大8.5段のボディ内手ブレ補正を備えています。この技術がα7S IVにも入ってくるなら、手持ちで撮る動画のクオリティはぐっと上がりそうですね。
現行α7S III・FX5・α7S IV(予想)を比べてみよう
| 項目 | α7S III(現行) | FX5(2026年7月発表) | α7S IV(予想) |
|---|---|---|---|
| 有効画素数 | 約1,210万画素 | 有効最大 約1,660万画素 | 約1,660万画素(予想) |
| センサー | Exmor R(裏面照射型) | Exmor RS(フルサイズ積層型) | 積層型(予想) |
| 画像処理エンジン | BIONZ XR | BIONZ XR2 | α7R VIと同じ(予想) |
| EVF | 約944万ドット(内蔵) | なし(DVF-EL1は別売94,600円) | 約944万ドット(内蔵)(予想) |
| 写真撮影 | できる | できない(動画専用) | できる(予想) |
| 内部RAW動画 | なし | X-OCN(LT/C1/C2) | なし?(予想) |
| 主な動画性能 | 4K 120p 4:2:2 10bit | 5K 60p/4K 120p/FHD 240p | 未発表 |
| 背面モニター | 3.0型 約144万ドット | 3.5型 約276万ドット | 未発表 |
| 質量(バッテリー・カード込み) | 約699g | 約734g | 未発表 |
| バッテリー | NP-FZ100 | NP-SA100 | 未発表 |
| ソニーストア価格(税込) | 526,900円 | ボディ812,900円/ハンドル同梱900,900円 | 未発表 |
※ α7S IVの欄はSARによる予想で、ソニーの公式情報ではありません。
α7S IVがFX5より「うれしい」3つのポイント
SARは、α7S IVにはFX5にはない魅力があると話しています。
1つ目は、写真が撮れること。FX5は動画専用なので、どうやっても写真は撮れません。「仕事では動画、休日は写真も」という方には、ここがとても大きいですよね。
2つ目は、コンパクトなEVFが内蔵されていること。FX5でファインダーを使いたいときは、別売りのDVF-EL1(94,600円)を買って持ち歩く必要があります。
3つ目は、いつものαのメニューが使えること。FX5はシネマカメラの「VENICE」系メニューを採用しているため、αシリーズに慣れている方はα7S IVのほうが扱いやすいはずです。
その代わり、ボディ内でのRAW記録がなくなる可能性が、ほぼ唯一のトレードオフと見られています。
気になる「大きな問題」:DRAM不足で延期の可能性
ここが今回のニュースで、一番気になるところかもしれません。
FX5は2026年7月22日に発表され、当初は8月21日に発売される予定でした。ところが、ソニーは「生産上の都合」で発売を延期し、9月18日の更新で「10月下旬以降」の発売予定であることを明らかにしました。専用ハンドル「XLR-H2」やビューファインダー「DVF-EL1」などのアクセサリーも、あわせて延期されています。
SARは、この延期の背景には、AI企業がDRAM(メモリー)を買えるだけ買い集めていることがあるのでは、と見ています。そのため、ソニーは11月の発表を狙って登録したものの、FX5の予約分を出荷し終えるまで、α7S IVの発表を遅らせざるを得ないかもしれない、と心配しているんです。
なお、ソニーが延期の理由として公式に説明しているのは「生産上の都合」だけです。DRAM不足との関係は、あくまでSARの見方として受け止めておきましょう。
歴史で考える:α7Sシリーズと「6年ぶり」の意味
α7Sシリーズの歩みを振り返ってみましょう。
| モデル | 発売 | 主なトピック |
|---|---|---|
| α7S(初代) | 2014年 | ISO 409600の超高感度で「暗所番長」の元祖に |
| α7S II | 2015年10月16日 | 5軸ボディ内手ブレ補正を搭載 |
| α7S III | 2020年10月9日 | 4K 120p 4:2:2 10bit、像面位相差AFを搭載 |
| α7S IV(噂) | 2026年11月発表? | 積層型センサーの搭載を予想 |
初代から2代目までは、わずか1年でした。ところが、2代目から3代目までは約5年かかり、今回もし11月に発表されれば、約6年ぶりのモデルチェンジになります。
この間にソニーは、α7S IIIと同じ系統の技術をもとにFX3やFX6などの「Cinema Line」を広げてきました。「本格的な動画はFX、写真と動画の両立はα」という役割分担が、この数年ではっきりしてきたんですね。
今年の流れを見ると、5月にα7R VI、7月にFX5と、「積層型センサー+BIONZ XR2」という新しい世代の製品が続々と登場しています。α7S IVが同じ世代のセンサーで登場すれば、ソニーの動画向けラインナップがまるごと新しい世代に切り替わる、大きな節目になりそうです。
誰に関係あるの?私たちへの影響
このニュースが特に関係するのは、次のような方々です。
α7S IIIを使っているYouTuberやVlogger、ウェディング映像のクリエイターの方は、乗り換えるタイミングを考える材料になりますね。FX5を予約している方や、購入を迷っている方は、「動画専用で内部RAWありのFX5」と「写真も撮れてEVF内蔵のα7S IV」、どちらが自分に合うかを考えるきっかけになりそうです。
これからα7S IIIを買おうとしている方は、新モデルが出ると中古相場や販売価格が動く可能性があります。価格.comではα7S IIIの最安値が40万円台前半で表示されていますので、発表の前後の値動きをチェックしてみるのも良さそうです。
まとめ:今回の注目ポイント3つ
1つ目は、ソニー本社が申請した新型カメラ(WW261362)が中国で登録され、α7S IVが最有力とされていることです。
2つ目は、FX5と同じ約1,660万画素の積層型センサーと、約944万ドットのEVF内蔵が予想されていることです。
3つ目は、11月の発表を目指しているとみられる一方で、DRAM不足によって延期される心配もあることです。
6年ぶりの新しい「S」は、本当に登場するのでしょうか。続報が入り次第、またお知らせしますね!
よくある質問(FAQ)
Q1. α7S IVは正式に発表されたのですか? A. いいえ、まだです。中国の認証機関に新型カメラが登録されたことが分かった段階で、それがα7S IVだというのはSARの予想です。
Q2. 登録された新型カメラのコードは? A. 「WW261362」です。Wi-Fi 6に対応していて、申請者はSony Japanとされています。
Q3. いつ発表されそうですか? A. SARは11月の発表を目指した登録と見ていますが、DRAM不足によって遅れる可能性もあると伝えています。
Q4. センサーはどうなりそうですか? A. FX5と同じ約1,660万画素のフルサイズ積層型センサーが予想されています。α7S IIIは約1,210万画素です。
Q5. FX5との一番の違いは何ですか? A. 写真が撮れること、EVFが内蔵されていること、αのメニューを使えることが予想されています。一方で、内部RAW記録はなくなる可能性があります。
Q6. FX5はいつ発売されますか? A. 当初は2026年8月21日の予定でしたが延期され、現在は10月下旬以降とされています(ソニー公式、9月18日改訂)。
Q7. FX5の価格はいくらですか? A. ソニーストアの税込価格で、ボディ単体のILME-FX5Bが812,900円、XLRハンドルユニット付きのILME-FX5が900,900円です。
Q8. α7S IVの価格は? A. まだ分かっていません。参考までに、α7S IIIのソニーストア価格は526,900円(税込)です。
Q9. 今α7S IIIを買うのはアリですか? A. すぐに使いたい方にとっては、今でも完成度の高いカメラです。新モデルを待てる方は、発表されるまで様子を見るのもひとつの選択肢です。ご自身の使い方とタイミングに合わせて選んでくださいね。
Q10. なぜDRAM不足がカメラに影響するのですか? A. カメラは、高画質な映像を処理したり、一時的に保存したりするためにメモリーを使います。AI向けの需要が増えてメモリーが足りなくなると、カメラの生産にも影響が出る可能性がある、とSARは指摘しています。
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