USB-IF(USB Implementers Forum)が、今年後半に正式決定をするUSB 4.0のスペックが
概ね決まり、USB 4.0は IntelとApple共同開発のThunderbolt 3のテクノロジーをベースになっていることがわかっていて、
IntelがThunderbolt規格をロイヤリティフリーにした事で、今回 USB 4.0で Thunderbolt 3 の規格が利用される事になったと考えられていて、USBに関してはThunderboltのように特に製造に認定を取得しなくていいから、
今後 USB 4.0が最も普及する端子となることが考えられています。
もともと、デバイス毎にポートやケーブルを使い分けなくてもいいように開発されたものですが、
時代の推移とともに技術も進歩し色々な形やバージョンが増え、Thunderboltの登場など分かりづらくなってきているから、
今回USB 4.0が普及してくれば本当に分かりやすくなるし便利にもなるんじゃないかなと思う。
USB 4.0は、最大40Gbpsのデータ転送速度。
同時に2台の4Kディスプレイまたは1台の5Kディスプレイへの出力可能になるので、接続ポートの汎用性が高くなり、
給電能力も最大100Wと優れている。
形状も USB Type-C だから端子自体小さく今後これ以上小さくはならないのではないかとも言われているので、
端子としてあらゆるデバイスでの運用が可能になり、
今後の全てのデバイスで採用されてくるのではないかと思われています。
将来にワイヤレス通信が進化してくると思われますが、端子としては USB 4.0が一番になってくるのかもしれません。
規格
USB の規格について
規格 | リリース年 | 最大転送速度 | 給電能力 |
USB 1.0 | 1996年 | 12Mbps | 2.5W ( 5Vx500mA ) |
USB 1.1 | 1998年 | 12Mbps | 2.5W ( 5Vx500mA ) |
USB 2.0 | 2000年 | 480Mbps | 2.5W ( 5Vx500mA ) |
USB 3.0 | 2008年 | 5Gbps | 4.5W ( 5Vx900mA ) |
USB 3.1 Gen1 | 2013年 | 5Gbps | 100W ( 20Vx5A ) ※PD時 |
USB 3.1 Gen2 | 10Gbps | ||
USB 3.2 Gen2x2 | 2017年 | 20Gbps | 100W ( 20Vx5A ) |
USB 4.0 | 2019年 | 40Gbps | 100W ( 20Vx5A ) |
Thunderbolt の規格について
規格 | 発行年 | 最大転送速度 | 給電能力 |
Thunderbolt | 2011年 | 10Gbps | 10W |
Thunderbolt 2 | 2013年 | 20Gbps | 10W |
Thunderbolt 3 | 2015年 | 40Gbps | 15W 10W ( 5Vx2A ) 100W ( 20Vx5A ) ※PD時 |
形状
USB
USBでもうひとつややこしいのが形状。
USB端子の形状には、基本的に「Type-A」と「Type-B」、「Type-C」。
小型の機器用にType-Bのバリエーションとして、デジカメとかで使われていた「Mini USB」と、アンドロイド端末や外付けHDDとかに使われている「Micro USB」がある。
「Type-C」は、「USB 3.1」で制定された新しい端子の規格で、「Type-A」、「Type-B」、「Mini USB」、「Micro USB」など形状の違いによる混乱を無くす目的として登場し、ホストとデバイスを区別する必要がなく、大容量データの転送、電力供給も可能。
さらに、ディスプレイへの出力などにも対応し、拡張性の高い設計となっている。
また、Thunderbolt 3端子とも形状が同じであり互換性がある。
形状 | 規格 | 見た目 |
Type-A |
USB 2.0 | |
USB 3.0 | ||
Type-B | USB 2.0 | |
USB 3.0 | ||
Mini-USB | Mini-A | |
Mini-B | ||
Micro-USB | Micro-A | |
Micro-B | ||
Micro-B USB 3.0 | ||
Type-C |
Thunderbolt
形状 | 見た目 |
Thunderbolt | |
Thunderbolt 2 | |
Thunderbolt 3 |
USB 4.0 の登場により、一つの端子でデータのやり取りから、電源供給、ディスプレイへの出力など全てを賄うことができる上、ホストとデバイスとの向きもなく、挿す向きもない。
端子自体も小さく、あらゆるデバイスへの汎用性が高く、将来的な拡張性も持っている。
今までの様に、パソコンに USB-A端子があって電源ケーブルがあって、HDMIやMiniDisplayポートがあってなどということがなくなり、端子は USB 4.0しかないという様になっていくと思われます。